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神無月

 全国ほとんどの神社はいま留守だ。
 伊勢神宮の天照大神(あまてらすおおみかみ)を除く全国の神様が島根県出雲市の出雲大社にいる。
 神々がいないから旧暦の10月は「神無月(かんなづき)」。
 神々が集っている出雲だけは「神在月(かみありづき)」というそうだ。

 神々たちは出雲大社で祭神の大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)が主宰する会議「神議(かみはかり)」を開いている。
 議題は「すべての縁の結び付け」。
 男女の縁をはじめ、友人との縁や仕事の縁、お金の縁などについて、どこをどう結び付けるかを決めている。
 期間は一週間。この間、出雲大社では神議の邪魔にならないよう歌舞音曲を控え、参拝の拍手も大きな音を立てないようにしている。
 ことしの神議は新暦の11月14日から21日まで。
 休憩中には
 「秋篠宮家の眞子さんと小室圭さんを結び付けたのは面白かったのう」
 「眞子さんは芯の強い子じゃ。さすがは天照大御神の子孫、あっぱれあっぱれ」といった雑談が交わされていたかもしれない。

 神々と違って人間の会議はなかなかうまくいかない。
 10月31日にイギリス・グラスゴーで開会した国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)は予定した期日までに意見がまとまらず、1日延期して13日に閉会した。
 最後までもめたのが石炭問題。
 議長国イギリスは石炭の使用を「段階的に廃止する」ことを提案したが、インド代表が「まだ開発目標や飢餓の削減に取り組まなければならない発展途上国は、石炭の使用や化石燃料への助成金を段階的に廃止するとは約束できない」と主張。
 これを中国も支持したため、「段階的廃止」ではなく「段階的削減」という表現に変えることになった。

 議長として会議をまとめたアロック・シャルマ前英国ビジネス相は
 「この展開について謝罪します。本当に申し訳ありません。大きな落胆があることも理解しています。けれどもこの合意を守ることが不可欠だったのです」と妥協に理解を求めて声をつまらせ、涙を流した。
 神々から与えられた地球の環境を人々は守り切れるのだろうか。

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