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アウトドアを産業から文化へ

 ものを食べるときに、はしを使う文化圏とナイフやフォークを使う文化圏の人口はほぼ同じで、それぞれ世界人口の約30%の23億人前後という。
はしは中国などアジア地域で使われており、ナイフやフォークは欧州や南北アメリカで使われている。
はしとナイフ、フォークを合わせると約60%。残りの40%、約32億人は手で直接、食べ物を取って口に運んでいる。中近東やアフリカ、オセアニアなどの人々で、ヒンズー教やイスラム教の影響もあるという。食べ物は神から与えられた神聖なものであり、触れるのは清浄な右手だけといった考え方らしい。

日本もはし食文化圏の一員だが、日本人ははし、フォーク、スプーンなどさまざまな食器を器用に使い分けている。
同じめん類でもパスタを食べるときはフォーク、焼きそばやラーメンならはし、ごはん類の場合はカレーライスやオムライスのときはスプーン、チャーハンのときはレンゲ、卵かけごはんや炊き込みごはんならはしを使う。
牛丼の場合などは普通盛りならはし、つゆだく大盛りの場合はスプーンでかきこむといった具合に使い分ける人もいる。

洋食器といえば燕市。
明治44年に東京・銀座の洋食器店から受注して以来、国内市場はもとより、世界各国に輸出し、日本を代表する金属洋食器産地として発展してきた。
ただ洋食器を作っているからといって、社員やその家族が常に洋食器を使っていたわけではない。
昭和世代の友人は、父親が洋食器メーカーに務めていたのに、自宅でははしでハンバーグを食べていた。
学校給食でもナイフやフォークではなく、先割れスプーンを使っていた。
洋食器は燕の産業として定着したが、生活文化にまで浸透したわけではなかった。

三条、燕両産地はいまアウトドア用品の聖地となりつつある。
 日本を代表するメーカーがいくつもあるからだが、産業だけとどまるのか、地域の人たちが普段からバーベキューやオートキャンプなどのアウトドアを楽しむ生活文化となるのか。
 地域の文化となってこそ、産業としてもさらに深化していくように思う。

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