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デジタル化 あなたが言う?

 花角英世知事は2月定例会の所信表明(提案説明)で「デジタル社会の実現に向けた取り組み」を推進する決意を示した。
 国がデジタル社会を目指すなか、知事は「本県においてもデジタルトランスフォーメーションを進め、直面する多くの課題の解決や経済成長を実現し、一人一人がデジタル化の恩恵を享受できる社会を築いていくことが必要」と説き、
 「産業構造をより付加価値の高い構造へと転換していくためには、県内企業のデジタルトランスフォーメーションが喫緊の課題となります。新年度はデジタル化の必要性に関する企業トップの意識改革を金融機関や商工団体等と連携して呼びかけるとともに、デジタル技術導入に向けた課題の解決を伴走型で支援します」と述べた。

 デジタル化を進めると言いながら、知事や議場のひな壇に並ぶ幹部職員たちの手元には、分厚い書類が積まれていた。
 A4判の令和3年度予算説明書が686ページ、2年度補正予算説明書が132ページ、議案審議資料が490ページなど、議案関係だけで1500ページを超えた。
 厚さは約6・5㎝、重さ約3・3㎏。
 これに説明資料などを加えた大量の紙の束を手提げ袋や風呂敷に入れ、重そうに持ち歩いている部長もいた。
 昭和のころとまったく変わっていないアナログ的な風景。
 これで「企業トップの意識改革」を呼びかけ、「伴走型で支援」するという。
 
 まるで体形維持に無関心で運動もせず、食べたいだけ食べて太った人が「肥満解消は喫緊の課題。私があなたの体系のスリム化を支援します」と言っているようなものだ。
 漫才なら「お前が言うか」と突っ込みが入るところだが、幹部たちは笑いもせずに真面目な顔で知事の説明に聞き入っていた。

 新潟県はいまだに手数料などを収入証紙で徴収している。
 知事はようやく「手数料等のキャッシュレス決済を含む県の行政手続オンラインシステムを新たに構築」する方針を示し、「先端技術を活用して地域課題の解決に取り組む市町村を支援」すると述べた。
 支援する立場の県のデジタル化は、支援される市町村より進んでいるのだろうか。

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