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2021年01月30日

ティラミス アラミス うっかりミス

 政府が「世界一厳しい」と豪語する原子力発電所の新規制基準。
 いくら審査を厳しくし、最新の技術で安全対策を強化しても、運転に携わる人間がうっかりミスしてしまえば事故は防げない。
 昭和53年に東京電力福島第一原発で起きた日本で最初の臨界事故も、職員が戻り弁の操作をミスしたために制御棒が抜け落ち、発生した。
平成11年に茨城県東海村のJOCで発生、2人が死亡した臨界事故も、職員がマニュアルを守っていなかったために起きた。

国外でも、昭和54年の米国スリーマイル島原発炉心溶融事故は、運転員の判断ミスによって手動で非常用炉心冷却装置を停止させたことが過酷事故発生の一因となった。
昭和61年にソ連チェルノブイリ原発で発生した、福島第一原発事故と並ぶもっとも深刻なレベル7事故も、運転員が無許可で緊急停止ボタンを押したことや、実験のため故意に安全装置を解除していたことなどが原因とされている。

東京電力が再稼働を目指している柏崎刈羽原発で昨年9月、所員が他人のIDカードを使って中央制御室に不正入室していたことが明らかになった。
 安全管理の基本が守られていなかったわけだが、同社がこの事実を公表したのは4か月後の今月23日。
 報道されるまで地元の新潟県にも報告しなかった。
 同社は「核物質防護上の脆弱性が公になる恐れがあること、また、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律により」、なぜこのようなことが起きたのか詳細の公表を控えてきた。

 同社は柏崎刈羽原発7号機の安全対策工事は今月12日に完了したと発表、25日から住民説明会も開いているが、27日になって「7号機の安全対策工事の一部である、6、7号機中央制御室用の陽圧化空調機が保管されている区域のダンパーの設置工事について完了していない」と発表した。
6号機の工事として管理していたため見落としていたのだという。

原発事故は周辺住民の命や健康を危うくし、それまでとはまったく違う生活を強いる。
 「うっかりミス」で家族や地域、仕事や暮らしを奪われたらたまらない。

2021年01月25日

アウトドアブランドの聖地 県央

 新潟県は観光立県を目指している。
 観光立県推進条例なども作って国内外の誘客拡大を目指してきたが、新型コロナウイルスのために県内観光業は大打撃を受けている。
 昨シーズンは暖冬少雪に苦しんだスキー場。
 ことしは大雪でゲレンデは万全なのに、ウイルス禍で臨時休業に追い込まれたところももある。
 逆境下、県は観光客のリピート率向上施策を検討している。

 県央の出番だ。
 県央はアウトドアマニアにとって「聖地」となっている。
 有名メーカーがいくつもあり、カリスマもいるからだ。

 その代表がアウトドア用品の世界的人気ブランド、スノーピーク。
 「人生に、野遊びを」の提案と、製品の信頼性、魅力的なデザインなどによって各国で熱烈なファンを増やしてきた。
 三条市中野原の本社併設キャンプ場や直営店は季節を問わずスノーピークファンでにぎわっているが、近年はキャンプ用品に加え、アパレル、アーバンアウトドア、キャンピングオフィス、地方創生、グランピングなどにも事業分野を拡大している。

 キャプテンスタッグはハウスウエアなどを製造販売している三条市のパール金属が、使いやすさと購入しやすさを第一に考えて育て上げたアウトドア用品ブランド。
 バーベキューコンロから食器、テント、シュラフ、テーブル、チェア、自転車、カヌーなどまで、あらゆるアウトドア関連用品がそろっている。

 一方、ユニフレームは燕市の新越ワークスによる人気ブランド。バーベキューグリルやツーバーナー、焚き火台、調理器具セットなど、シンプルなデザインと高い耐久性、使いやすさがキャンパーから登山者まで幅広い層のアウトドア派に支持されている。

 三条市にはさらに日本で初めてハーケンを作り、いまも唯一の日本製ハーケンを作り続けているモチヅキ、アウトドア用品などのインターネットショップ「村の鍛冶屋」が好評の山谷産業、釣り具用品とアウトドア用品を製造販売するベルモントがある。

 アウトドアの聖地県央を巡礼し、そこで買った商品を県内のキャンプ場で使う。
 これこそ三密のない、ウイルス禍でも楽しめるレジャーではないだろうか。