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三条っぱらい

 子どものころ、部屋を散らかしたままにしていると、親から「コラッ、またサンジョッパライにして!」としかられた。サンジョッパライの意味を直接聞いたことはなかったが、おそらく部屋を片付けず、だらしなくしていることなのだろうと思っていた。
 なぜ、だらしないことがサンジョッパライなのか分からない。
 ヨッパライの頭に「惨事」を付けるとサンジッパライ。酔っ払いが暴れたあとのような惨状が語源というのはなんか変だ。
 長女は厳しく、次女は優しく、三女は酔っ払いだったからサンジョッパライというのはもっとおかしい。下戸の三女だっている。

 「三条の商人は『生き馬の目を抜く』と言われるほど商売に厳しい。価格交渉で値切りに値切り、ようやく価格が決まって納品と思ったら、支払いの段階で改めてさらに値切りにかかる。
 断っても勝手に端数を切り捨ててしまう。それが三条商人のやり方だったから、そういう支払いを『三条払い』と呼ぶようになったんだ」と卸商にいじめられた職人が愚痴れば、「三条もんは値切るくせに支払いに関してだらしなかったから、支払いにルーズなことをサンジョッパライと呼ぶようになったんだ」と言う他地域の人もいる。

 どうも「三条もんはケチだ」とか、「三条は支払いが汚い」と悪口ばかり言われているようで気分が悪い。
 村上市の知人が「それは誤解だ。少なくとも村上では違った意味で使われていた」と教えてくれた。
 江戸時代後期、武家階級の経済状態が悪くなって村上藩の財政も悪化し、様々な支払いが滞るようになった。藩の主な収入は領地内の農家から徴収する年貢と、商業都市三条の商人などから徴収する税の一種の運上金と冥加金。
 藩主が「三条の運上金や冥加金で払う」と言ったことが「三条払い」の始まりという。
 そのうち「払う、払う」と言うばかりでなかなか払ってくれなくなったため、支払いに関していい加減なことを「三条払い」と呼ぶようになった。
 「三条払いは三条ではなく、村上藩の支払いの悪さのことなんだよ」。
 こちらの説が真実であってほしい。根拠はないけど。

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