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盆 煩 Born

 徳の高い僧侶は新型コロナウイルスに感染しない、ウイルスの方が逃げていく、などということはない。
 偉いお坊さんだって檀家と同じように感染予防に努めている。
 盆参りで檀家宅を訪ねた奈良県の僧侶は、檀家が用意してくれたアルコールジェルで手を消毒した。その後、すぐにライターでロウソクに火を点けようとしたところ、手に残っていたアルコールに引火。手が炎に包まれ、必殺パンチを繰り出すアニメの主人公のようになってしまった。幸い、すぐに火を消せたので火傷はせず、手がヒリヒリする程度で済んだ。
 僧侶も檀家も、墓や仏壇にお参りするときはジェルタイプのアルコール消毒に気を付けた方がいい。

 盆に僧侶は多くの檀家宅を回る。
 昨年は僧衣姿で車を運転していた僧侶が福井県警に安全運転義務違反の青切符を切られたことが話題になった。反発した僧侶が僧衣姿で縄跳びをして見せたりした。
 ことしはウイルス禍のため、盆参りを辞退する檀家もいる。
 マスクをしたまま読経し、酸欠になりかけた僧侶もいる。
 本来なら、いまごろは東京五輪も終わり、「やっぱりマラソンが札幌だったのはねぇ」などと話しているものと思っていた。
 世の中、何が起こるか分からない。
 諸行無常の響きありだ。

 昨年と変わらないのは猛暑。
 下着姿でも暑いのだから、僧衣はもっと暑いだろう。
 最近、工事現場などで電動ファン付きの空調服を着ている人を見る。ファンが空気を送るので涼しいらしい。
 あれの僧衣版があればお坊さんも助かるのにと思っていたら、売っていた。
 大阪の和装品店で「空調ファン用略式白衣」が上下で約15000円、「空調ファン用白羽織」は約9000円、他にファンの充電器やバッテリーセットが約15000円。
 心頭滅却したって暑いものは暑い。

 政府は「三密」を避けるよう呼び掛けているが、「三密」はもともと仏教の言葉だ。
 真言宗や天台宗などの密教は、体や行動の修行を「身密」、言動の修行を「口密」、心や理念の修行を「意密」という。
 身密、口密、意密の三密は仏さまに近付き、密閉、密集、密接の三密はウイルス禍に近付く。

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