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2mの壁

 写真とカメラの専門誌『アサヒカメラ』(朝日新聞出版)が写真家に「あなたの好きな撮影距離は?」というアンケートを行ったことがある。
 一番多かった距離は2mだった。理由は
 「被写体にもよるが、2mくらいの距離だとよく観察したうえで撮影できる」
 「ポートレートは息づかいが伝わる距離がいい」
 「被写体と対峙できるから」などだった。

 プロゴルファーの石川遼選手はアイアンでピンから2m以内までボールを運ぶことを目指しているという。
 以前、200ヤード地点から5mに乗せたことがあった。
 「いいショットだ」と思っていたら、同じ組のセルヒオ・ガルシア選手がほぼ同じ距離から2mに寄せた。
 メジャーチャンピオンレベルの選手たちは、常に2m以内を狙っていると感じた石川選手は、5mで「悪くない」と満足していたことを反省。2m以内を目指してショットの精度向上に励んでいるという。

 バスケットボールの日本人選手には「2mの壁」があった。
 これまでも身長2mを超える選手はいたが、動きが鈍く、米国のプロリーグNBAでは通用しなかった。
 活躍できたのは173㎝の田臥勇太選手のような小柄でスピーディーな選手だけだった。
 そこに2m6㎝の渡辺雄太選手、2m3㎝の八村塁選手が続々と登場。2m超でも身体能力抜群の俊敏な選手たちがNBAで活躍するようになった。

 日本の政界には「半径2mの男」と呼ばれているベテランがいるそうだ。
 直接話せば明るく気さくな人柄と、豊富な話題に魅了されてファンになる人も多いのだが、それ以上離れていると尊大で横柄な態度や失言ばかりが目につき、嫌われるのだという。
 漢字が苦手なことでも有名な政治家のことらしい。

 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は、2mの距離で一定時間以上、会話などをしていた人を「濃厚接触者」としている。
 換気の良い場所で2m以上離れていたなら、さほど神経質にならなくていいらしい。

 中年スケベ男に女性が2m以上近付こうとしないのは、新型コロナウイルスが流行する前からだ。
 もちろん感染症対策ではない。加齢臭やセクハラ対策だ。。
 三条市・本寺小路のスナックで「エッチなことしよう」とからむ酔っ払いに、ママは
 「2m以上離れてなら、いいわよ」と答えていた。

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