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産学連携のお手本

 地元に工学系大学があると、こういうこともできるという手本を長岡市、長岡技術科学大学が示してくれている。
 同大学には国際産学連携センターという部門がある。企業の
 「技術的な課題を解決したい」
 「新製品を開発したい」
 「現行製品を改良したい」といった要望に対し、
 同センターが適材の大学教員や研究者を紹介、専門家が課題解決に向けてアドバイスする仕組みだ。
 企業と大学教員が共通の課題を研究する制度もある。

 中越大震災翌年の平成17年、地元青年業界団体の長岡鉄工業青年研究会と、同大学の若手研究者が交流会を開いた。
 そこから生まれたのがレスキューロボット共同開発プロジェクト。
 レスキューロボットとは、災害時に倒壊した家屋内で逃げられなくなっている人を探すなど、危険な場所での救助作業を支援するロボットのこと。阪神淡路大震災を機に注目され、福島第一原発事故後は被曝リスクが高い場所での作業なども求められるようになった。

 中越大震災で被災した長岡の業界人と研究者が手を組み、被災地の頑張りと技術を世界に発信しようと立ち上げた共同開発プロジェクトはこの年、自作のレスキューロボットで自律移動型ロボットの競技会「ロボカップ」に出場。グッドデザイン賞は獲得したものの競技は予選で敗退した。
 これでメンバーたちのやる気に火が付き、同大学の研究者や学生たちは研究成果を、業界人たちは最新の加工技術を持ち寄り、ロボット開発に熱を上げた。
 その結果、19年には日本大会で優勝。20年には中国で開かれた世界大会で4位となった。
 その後も毎年のように日本大会や世界大会で入賞。昨年もカナダで開かれた世界大会で3位となり、長岡の高い技術力を世界に示した。メンバーはいまも毎週1回午後8時に同大学に集まって研究を続けている。

 三条市が再来年の開学を目指している三条技能創造大学も技術・経営工学科を持つ工学系だ。他に例のない中長期のインターンシップなどにより、より実践的な力を養成することが特色となっているが、教員は20人を超え、それぞれ研究成果を持っている。
 この人財を地域産業の発展に生かさない手はない。

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