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文化の丁字路

 「文化の丁字路~西と東が出会う新潟」。
 北前船によってもたらされた上方文化と、佐渡の金銀の運搬のために整備された陸路で伝わった江戸文化が出会った地が新潟だというのが16日に開会した第34回国民文化祭・にいがた2019、第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会のテーマだ。
 西からの文化で代表的なのが佐渡に流された世阿弥の能や柏崎の綾子舞、東は片貝の木遣りなどだ。
 「丁」の字を傾ければ「人」になる。
 東西の文化が交差、融合し、新潟が育んだ「人の文化」をこの文化祭を機に世界や未来に発信していこうというイベントだ。

 人種のるつぼとかサラダボウルと呼ばれている米国の玄関口、ニューヨークには世界中の文化が集まる。
 丁字路というよりロータリー。
 その中心部が一時期、スラム化し、犯罪者の巣窟のようになった。
 ニューヨーク市は地価が下がったこの地域に高層アパートを建てた。
 家賃は格安の年一ドル。
 入居条件は「演劇関係者に限る」。
 その結果、俳優やダンサー、演出家、作曲家から美術や大道具などの裏方関係者たちが続々と集まった。
 演劇関係者たちは夜中まで打ち合わせや練習を続ける。
 そうした人たちを相手にするレストランやバーが開業する。
 荒れ放題だった空き家が稽古場に変わり、周辺のアパートやマンションには他の芸術家や演劇ファンたちも住むようになった。
 こうして廃墟に近かった地域が文化によって生まれ変わり、地価は上昇した。
 市は残っていた市有地を高値で売却し、高層アパート建築などの投資額を回収した。

 ニューヨーク市が図書館を新築した際には、古くなった図書館を大小の劇場と映画館を備えたパブリックシアターに改装し、劇団に貸し出した。
 ここから『コーラスライン』などの有名ミュージカルが誕生、国内外から観客が集まるようになった。
 市は芝居やミュージカルを見るため市内のホテルに泊まる客から宿泊税を徴収。
 図書館改装などに投じた資金を回収した。
 ニューヨークは演劇だった。
 「文化の丁字路」である新潟は、どんな文化をどんな方法で地域づくりに生かしていくべきなのだろう。

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