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朝ドラと東京一極集中

 人、金、情報などが地方から東京だけに集まる東京一極集中が続いている。政府は「是正しなければならない」と言っているが、傾向はまったく変わらない。
 一極集中を後押ししているもののひとつがNHK朝の連続テレビ小説ではないだろうか。
 通称「朝ドラ」は昭和36年にスタート。当初は年1作、途中から年度前期と後期の年2作を放送している。
 現在放送中の『なつぞら』は100作目。NHKは節目を記念してホームページに「朝ドラ100」を設置している。

 そこに「朝ドラご当地マップ」というコーナーがある。
 どの地域がドラマの舞台となったのか、作品を都道府県別に分けている。
 圧倒的に多いのが東京で52作品。100作のうち半数以上は東京が舞台の物語だった。
次が大阪で30作品、京都は12、北海道が8、兵庫が7、福岡が6、神奈川と広島が各5、静岡が4、宮城や長野などが3作品だった。
新潟は2作品だけ。平成3年の『君の名は』と15年の『こころ』で、どちらもメイン舞台は東京。新潟は物語の途中で出てきたにすぎない。


朝ドラはNHKの東京局と大阪局が交互に制作している。とくに東京局の東京偏重がひどい。
 現在放送中の『なつぞら』は北海道で育った主人公がアニメーションづくりに挑戦しようと上京する。
 昨年の『半分、青い』は岐阜県の食堂生まれの主人公が漫画家にあこがれて上京した。
 一昨年の『ひよっこ』は茨城の農家の娘が失踪した父の捜索も兼ね、集団就職で上京した。
 その前の『とと姉ちゃん』は女性向け総合生活雑誌『暮らしの手帖』創刊者大橋鎮子さんがモデルで、静岡生まれの主人公が上京して雑誌を作った。
 さらにその前年の『まれ』の主人公も石川での市役所職員の職を捨ててパティシエになる夢のために上京した。

  近年の東京局制作ドラマはすべて主人公が故郷を捨てて上京している。
 まるで東京で夢を追うことこそが若者のあるべき姿と説いているかのようだ。
 「いまの若者はテレビ番組、まして朝ドラなんか見ていないから影響はない」と言い切れるだろうか。
 NHKもたまには東京生まれの主人公が都会にうんざりして地方で豊かに暮らす物語を作ってくれないだろうか。

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