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県央基幹病院をマグネットホスピタルに

 新潟県の病院事業会計は平成30年度も赤字決算となった。
 これで3年連続の赤字だ。しかも赤字額は前年度より10億円余も多い18億円に膨らんだ。患者一人当たりの診療収益、いわゆる診療単価は増えたものの、患者総数が減ったために収益は横ばいにとどまった。対して高額薬品の使用が増えたことで材料費が増加。退職者が多かったことで退職給付費も増え、費用が増加した。
 病院別に見ると赤字額がもっとも多かったのは県立吉田病院で9億4300万円。次が加茂病院で7億2600万円。以下、十日町が5億9400万円、新発田が2億5200万円、がんセンターが1億6800万円の赤字だった。
 一方、上越市にある県立中央病院は6億9700万円の黒字。新発田市の県立リウマチセンター、村上市の県立坂町病院なども黒字だった。
 決算上は加茂と吉田の県央ふたつの病院が病院会計健全化の足を引っ張っているように見えるが、これらは一般会計からの繰り入れ後の数値。繰り入れ前だと中央を含めすべての県立病院が赤字だった。
 根底には「採算の合う診療は民間でもできる。合わない部分を公立が受け持ち、地域の医療サービス水準を維持しなければならない」という考え方がある。
 かといって採算を度外視し、このまま赤字が膨らむと病院事業会計を維持できなくなる。厚労省も新公立病院改革ガイドラインを示し、役割の明確化や経営の効率化、再編・ネットワーク化、経営形態の見直しなどを求めている。
 新潟県の場合は採算の問題だけでなく、医師の充足度も全国47都道府県の中で46位。岩手に次ぐ医師不足地域となっている。
 だからこそ、4年後の開院を目指している県央基幹病院を、医師やスタッフ、患者を呼び寄せる魅力的なマグネットホスピタルにしなければならない。

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