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華麗にカレー

 無性にカレーライスが食べたくなるときがある。
 昔、カレーは家庭の味だった。ほとんどの子どもはそれぞれ「うちのカレーが一番おいしい」と思っていた。
 おとなになって専門店などのカレーを食べると、様々なスパイスをふんだんに使ってプロが作った本格的な味にはまるようになる。
 結婚後、子どもができると家庭のカレーは甘口になる。ますます専門店のカレーにはまることになる。

 日本では明治5年に出版された『西洋料理指南』でもカレーの作り方を紹介しているという。
 材料はネギ、ショウガ、ニンニク、バター、エビ、タイ、カキ、鶏、アカガエル、小麦粉、カレー粉。
 当時のカレーはタイやエビ、カキなどを使ったかなり高級な料理だったらしい。不思議なのはアカガエルだ。当時は蛙肉を食べていたのだろうか。
 翌年には大日本帝国陸軍の幼年学校生徒隊食堂でライスカレーが提供されるようになり、明治41年に大日本帝国海軍が配布した『海軍割烹術参考書』にもカレーの調理法が載った。いわゆる海軍カレーだ。
 カレーは軍隊など集団の食事向きメニューなのだろう。家庭の定番メニューとなったのは戦後、固形のルーが発売されてからだ。

 家庭で食べるときはカレーとご飯のバランスを気にする必要はない。ご飯が残ったらカレーを足せばいい。
 外食だとそうはいかない。カレーだけの追加は頼みにくい。
 家庭で食べるペースで食べていくと、どうしてもカレーが足りなくなる。ご飯だけ残り、それを福神漬けで食べなければならなくなる。
 前半はかなり美味しいカレーだったのに、最後は福神漬けの味しか残らない。
 バランス良く食べればいいのだが、これが難しい。ついつい、スプーンにご飯は少なめ、カレーは多めに入れてしまう。その方が美味しいから。何事も我慢しながら計画的に進めることが苦手、後のことを考えずにそのときの美味しさを求めてしまうアホなのだ。

 全国展開しているカレー専門店では、最初にカレーの増量と頼めば有料だが、ご飯が余った場合にカレーを追加するのは無料と最近知った。
 宣伝していないサービスらしい。
 黙っているなんて、意地が悪い。 

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