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ボヘミアン・ラブソディ

 「オレたちはビートルズをリアルタイムで聴いてきたからね」と自慢する団塊世代がいる。
 ジョン・レノンやポール・マッカートニーの知り合いでもなければ、プロデュースにかかわったわけでもない。単にビートルズの活動時期と青春が重なっただけじゃないかと思う一方、「今週も『ヘイ・ジュード』が全米ヒットチャート第1位!」「新曲の『レットイットビー』、すごくいいね」といった感動を味わえた世代をうらやましくも感じる。
 ビートルズ解散後にその存在を知り、古典となりつつあったかつてのヒット曲を聴くのとは、感激の度合いがかなり違うのだろう。歌は世につれ世は歌につれ。自慢したくなる気持ちも分かるが、された方は面白くもなんともない。

 ビートルズ解散から3年後の昭和48年に英国のロックバンド、クイーンがデビューした。日本の音楽雑誌『ミュージック・ライフ』が高く評価したことなどもあって、米国よりも日本での人気が先行した。
 気をよくしたクイーンのメンバーたちは日本びいきとなり、ボーカルのフレディ・マーキュリーなどはたびたび女性用の和服を着た姿でステージに登場、『手をとりあって』では歌詞の一部を日本語で歌った。

 フレディの生涯を中心にクイーンの活動などを描いた映画『ボヘミアン・ラブソディ』が公開中だ。ラミ・マレックという俳優がフレディを演じているが、演奏シーンの多くにフレディ本人の歌声を使っている。ロックが好きな人は、音楽だけで十分に楽しめる。
 本編が始まる前の「二十世紀フォックス」のファンファーレからして他の映画とは違う。
 オーケストラではなくロックバージョン、それもクイーンのギラリスト、ブライアン・メイのギター演奏による独特の音になっている。
 終盤のライブエイドのシーンも圧巻だ。本物以上にクイーンっぽい4人がステージを熱演している。
 館内には『ウィウィルロックユー』をクイーンの曲と知らないまま、高校野球の応援で歌っているような世代もいた。
 そうした若者たちも音楽に感動して鼻水をすすっていた。
 「オレたちはクイーンをリアルタイムで聴いてきたんだぜ!」と言いたくなった。

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