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家族の座り方

 食堂の隣のテーブルに4人家族が座っていた。30歳前後の夫婦と4歳ほどの長男、1歳余の次男だ。夫婦が横に並び、子どもたちと向かい合って座っている。
 最初は「夫婦仲が良いから並んで座っているのだろう」と微笑ましく感じたのだが、途中で問題に気付いた。長男はラーメン、隣の幼児用のいすに座った次男はラーメンのスープをかけたご飯をスプーンで食べていた。
 次男はご飯をボロボロとこぼしている。テーブルの上だけでなく、床まで汚している。長男もテーブルにスープをこぼし、麺の切れ端を胸のあたりに付けている。いつものことなのだろう、親は子どもたちが麺やご飯をこぼしても、それを注意することもなく、ふき取ることすらしない。
 満腹に近付いた次男はスプーンを握ったまま、幼児用のいすから降りようともがき始めた。ますますご飯が飛び散った。

 ラーメンを食べている間に靴が脱げた長男は、食べ終わるといすを降りた。
 靴を探して履くまでの間、次男がこぼしたご飯の上に立っていた。靴下がコメ粒だらけになっても平気なのだろう、そのまま靴を履いていた。
 親たちはテーブルや床に飛び散ったご飯やスープをふき取ることもせず、汚したまま伝票を持ってレジに向かった。母親がいくらお洒落に着飾っていても、立ち去ったあとを見ればだらしない「しょったれ」であることが分かる。

 他のテーブルにも両親と子どもが向かい合って座っている家族連れがいた。
 まだ幼い子どもたちを並んで座らせ、対面に夫婦が座るのがいまどきのスタイルなのだろうか。自宅ならともかく、外食の場合は汚し過ぎると店や他の客にまで迷惑がかかる。
 父親と長男、母親と次男など親子が並んで座り、床まで汚さないようサポートしてやるのも親の役目ではないだろうか。
 「子どもの自立をうながすために、親は手を出さないのがわが家の子育て方針」と言うなら、せめて食べ終わった後、食べこぼして散らかっているテーブルや床を掃除したうえで帰るのが最低限のマナーだろう。祖父母が一緒なら、幼い孫の隣に親を座らせるか、祖父母自身が座って世話をするはずだ。
 若い世代には「他人様に迷惑をかけない」は常識ではなくなりつつあるのだろうか。

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