« さらば、スポ根部活 | メイン | 心の「強靭化」 »

発達障害を助長するもの

 自閉症スペクトラムやADHD(注意欠陥・多動性)などの発達障害をはじめ、知的や身体などの障害を持つ児童が増えている。
 特別な支援が必要と思われる児童の割合は全国的には6%程度だが、三条市はそれを大幅に上回る9
%に達している。
 教員が判断した数値であって専門医の診断結果ではないとはいえ、なぜ特別な支援が必要と思われる児童が多いのか。三条市教育委員会は見落としによって対応が遅れることがないよう、可能性のある児童も含めているからだとしている。

 先日、三条市が開いた発達応援講演会には教員や保育士、発達障害児の保護者など約200人が参加。新潟市江南区、発達クリニックぱすてるの東條恵院長から自閉症スペクトラム障害やADHDの症状や対策を聴いた。
 印象的だったのが発達障害を助長するものが「四角い窓などの電子デバイス(メディア)」と「虐待手法の子育て」という指摘だ。

 「四角い窓」はテレビやパソコン、スマートフォン、ゲーム機などのことだ。
 テレビやスマホに夢中になった子どもは「親よりも面白いのは画面なり」になってしまう。
 そうなってからテレビやスマホを取り上げようとすると「四角い窓切って切られる親子の絆」になる。
 東條院長は「ノーテレビ日週月のお試しを!」と、まずは1日、それができたら次は1週間、さらには1か月と徐々にテレビ離れを進めるよう呼び掛けた。

 「虐待手法の子育て」とは、ほめずに怒ってばかりいて、ときには手も出る子育て方法のこと。
 包丁を手に「殺す!」と叫んでいたADHDの五歳児の親が虐待手法の子育てを止めたところ、3か月後には反抗的態度がなくなり、症状も改善されたという。
 自閉症の子がテレビ漬けと虐待手法で育てられると症状が悪化し、愛着障害にもなるという。
 大家族のなかで育てば母親だけでなく祖父や叔母、年齢の離れた姉などからも愛情を注がれる。核家族のいまは愛情障害が起きやすい環境になっているのだという。
 発達障害の保護者だけでなく、すべての親に聴いてほしい講演だった。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://sugihit.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/278

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)