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減反マインドコントロール

 「マインド」は心や意識、「コントロール」は統制や制御。「マインドコントロール」を直訳すると、心や意識を統制するという意味になる。
 試合前のスポーツ選手が平静を保ち、かつ集中力を高めるために自分自身の心理状態を調整するのもマインドコントロールなら、監禁事件などの犯人やカルト宗教などが恐怖心などを利用して他人を支配することもマインドコントロールと呼ばれている。
 オウム真理教が信者たちを地下鉄サリン事件や弁護士一家殺害事件などの冷酷で悪質な犯罪に駆り立てたことで有名になった。

 農家もマインドコントロールされているのではないだろうか。
 コメの生産調整のことだ。昭和45年の本格実施から昨年まで47年間にわたり、いわゆる減反政策が行われてきた。
 この間、「3、4割もの田んぼを休耕にさせられたら我々は食べていけない。なぜ自由にコメを作らせないのか」と怒る農家に対し、政府は「自由に作れば米価は暴落する」と言い続けてきた。
 減反しても米価は下がった。
 「話が違うではないか」と迫る農家に、政府は「減反をしなければ、もっと下がった。この程度の下落で済んでいるのは減反のお陰だ」と説明してきた。
 補助金と「米価暴落」の脅し。
 いわばアメとムチで農家を減反政策に従わせてきた。

 政府はことしから減反政策を止めた。
 生産数量目標の配分はせず、目標に従った主食用米の作付けに対する助成も廃止、コメの直接支払い交付金をなくした。
 残したのは大豆やそばなど転作作物への助成だけだ。
 50年近く「減反しなければ米価は暴落」と言われ続けてきた影響もあるのか、農業関係団体などは全国農業再生推進機構を設立し、国に代わって需給調整に努めることにした。
 各自治体も生産調整の「目標」ではなく、「目安」を作った。三条市は2年前と同じく田の59%でコメを生産、41%は減反するという「目安」を示した。
 守る、守らないは農家の自由。守らなくてもペナルティーはない。
 守らない農家もいるが、「米価が気になる」「売り先を見つける自信がない」といった理由で守っている農家も多い。47年間の歳月の重みだ。

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