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2017年11月16日

カラスの恩返し

 先日の朝、我が家の近くでカラスが鳴き始めた。最初は数羽がけんかしているような鳴き声だった。数分後には数が増えた。鳴き方も異常で、カアカア、グワッグワッとうるさい。
 窓の外を見ると、少なくとも50羽はいた。電線にずらりと並んでとまっているカラスだけで20羽以上。ほかに近所の柿の木の上を円を描くようにして飛び、急降下を繰り返しているカラスも30羽ほどいる。山の方からは援軍が続々と飛んでくる。アッと言う間に100羽を超えた。まるでヒッチコックの映画のようだ。
 「カラスが騒ぐと人が死ぬ」などという言い伝えもあっただけに気味が悪い。タカやフクロウなどの天敵と戦っているのだろうか。探してみたが天敵の姿は見えない。急降下している下に何かがあるのかもしれない。

 様子を見に行ったら近所の男性が先にいて、防鳥網にからまって動けなくなっているカラスを助けていた。網は柿の木の腰より下の部分に張ってある。カラスは歩いて柿に近付こうとして網に引っかかったらしい。逃げようとして必死で暴れたのだろう、すでに疲れ果ててぐったりしており、人が近付いても暴れられなくなっている。
 男性は網をハサミで切り、「気をつけろよ。もう網に近付くなよ」と声をかけてカラスを放してやった。カラスは一直線に山の方に向かって飛んで行き、周囲にいた100羽以上のカラスもあちこちに飛び去った。

 カラスたちは仲間が動けなくなっていることを知り、集まって騒いでいたようだ。仲間を助けようと思っていたのかどうかまでは分からないが、動けなくなったカラスの上を旋回し、まるで網を威嚇するかのように急降下を繰り返していたことは間違いない。
 とかくカラスは「不気味で不吉な鳥」「ごみ袋を破ってごみを食べ散らかす迷惑な鳥」「繁殖期には巣に近付いた人を攻撃することもある怖い鳥」といったマイナスイメージが強いが、案外、仲間思いなのかもしれない。
 北海道の開拓時代には、大発生したバッタをどこからか現れたカラスとムクドリがせっせと食べてくれたため、畑を守ることができたという話もある。カラスを助けた近所の人に「カラスの恩返し」はあるだろうか。

2017年11月04日

秋春制? 春秋制?

 サッカーのJリーグ開催時期は現在の春秋制のままがいいのか、秋春制に変えた方がいいのか議論が続いている。
 どちらであっても県央地域には関係のないことと思っていた。
 そうではないことを元Jリーグのスター選手で、現在東京ヴェルディユース監督兼ゼネラルマネージャー補佐の永井秀樹さん(46)に教えてもらった。

 現在のJリーグのシーズンは2月から12月まで。
 日本サッカー協会の田嶋幸三会長はこれを9月に開幕し、翌年6月までとする秋春制に変えるべきと主張している。イタリアのセリエA、ドイツのブンデスリーガ、イングランドのプレミアリーグ、スペインのリーガ・エスパニョーラなど欧州のリーグは秋春制だ。シーズンを世界基準に合わせれば選手の移籍も活発になり、国際大会にも対応しやすくなる。必然的に日本サッカーのレベルが向上するというわけだ。
 これに対してアルビレックス新潟など雪国や寒冷地のクラブは「冬季は雪で競技場が使えなくなる」と反対している。Jリーグ開幕から25年。何度も繰り返されてきた議論だ。

 永井さんはヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)、清水エスパルス、横浜F・マリノスなどで活躍し、昨シーズンに現役を引退。現在はヴェルディユースの監督を務めており、近い将来、ヴェルディで指揮を執ることが期待されている。
 弟の永井篤志さん(42)もベガルタ仙台などで活躍した元Jリーガーで、昨年10月から地域おこし協力隊メンバーとして下田地域で子どもたちにサッカーを指導している。
 その縁もあって三条市を訪れた秀樹さんは「下田の環境は合宿に最適です。Jリーグの各クラブは、春秋制のいまは開幕前の1月、2月に沖縄などでキャンプを行っているが、仮に秋春制の9月開幕に変わればキャンプは7、8月ごろとなる。そのころの南国は暑すぎる。首都圏から近く、環境の良い下田地域などはキャンプの候補地になるのではないか」と話していた。

 Jリーガーの練習を間近で見られることができたら、子どもたちに大きな影響を与えることになる。秋春制移行の議論に急に興味がわいてきた。