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BMX

 BMXというスポーツがある。小ぶりでカラフルな自転車に乗って行う競技で、バイシクル・モトクロスの略だ。
 70年代にオートバイのモトクロスレースに憧れる少年たちが自転車でレースを始めたことから生まれ、映画『ET』で世界に広まった。レース、フリースタイル、ダートジャンプなどの種目がある。
 メインのレースは300mから400mのコースを走り、タイムではなく順位を競う。高さ8mのヒルを全速力で駆け降り、急角度のバンクカーブを曲がり、大小のこぶを飛び越える。
 接触や転倒、コースアウトなどが続出する激しい戦いだ。レース時間はコースによって30秒から長くても1分程度。短時間勝負ながらパワーと走行テクニック、バランス感覚、さらには巧みな駆け引きも必要だ。オリンピックでは平成20年の北京大会から正式種目となり、東京大会ではレースに加えてフリースタイルも行うことになった。

 三条市から東京五輪のBMXレース出場を目指しているプロライダーがいる。神奈川県川崎市出身で、現在は地域おこし協力隊員として下田地域を拠点に活動している菊池雄選手(27)だ。
 4歳でBMXを始め、14歳でプロレーサーとなった。平成22年に国内ランキング3位、23年には日本代表となってデンマークでの世界選手権などに出場した。
 BMXレースは自転車に乗った格闘技の面もあり、プロレベルともなるとかなり危険な戦いになる。菊池選手も24年の国内レースで転倒、頸椎を骨折し、下半身が動かなくなる大けがをした。腰骨を首に移す8時間の大手術と懸命のリハビリによって2年後に復活。国内ランキングでは再び一けた台まで戻った。
 ことし4月に三条市の地域おこし協力隊員となり、スポーツを活用した地域おこしに取り組む一方、東京五輪を目指してレース出場も続けている。4月にはインドネシアでのレースで手を切り、5月には国内レースで鎖骨を骨折、8月のレースでも前歯を折り、くちびるを10針縫った。
 けがと戦う日々でもあるが、恐怖心に打ち勝ち、夢を追い続ける不屈の精神を示すだけで地域を元気にしそうな選手だ。
 ちなみにBMX用の自転車もカーボンファイバー製が主流となりつつある。地域の地場産業にも結び付いたら面白い。

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