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県央にも療育センターを!

 発達障害の子どもが激増している。
 文科省によると全国の公立小中学校などで通級による指導を受けている児童生徒は昨年5月で9万8311人に達した。この3年間で17%増え、23年前の8倍になったという。
 発達障害にはコミュニケーションや対人関係をつくることが苦手な自閉症やアスペルガー症候群、集中することが苦手でじっとしていられない注意欠陥多動性障害(ADHD)、「読む」「書く」「計算する」ことが苦手な学習障害(LD)などがある。
 原因はよく分かっていないが、近年の研究では親のしつけや教育の問題ではなく、脳機能の障害とされている。早めに発見し、適切な治療や支援を受ければ問題行動はなくなることも分かっている。


 三条市でも全児童の9%前後に発達障害の傾向が見られるという。
 どのクラスにも2、3人は発達障害と思われる児童がいることになる。
 教師も研修を重ねて知識や意識が高まっているため、以前より発見が早くなっていることもあるが、多くの教師が増加を実感している。保育所や学校だけでは対応しきれず、医師や保健師、言語聴覚士、作業療法士などの支援も必要になっている。

 専門スタッフの治療を受けるには新潟市のはまぐみ小児療育センターなどに通わなければならない。
 県央には県立吉田病院に「子どもの心診療科」がある。専門医の診察を受けることはできるが、療育センターのように言語や作業療法士など医師以外のスタッフまでそろっているわけではない。
 「吉田病院医療提供体制等の検討会議」報告書は、同病院の早期改築が望ましいとする一方、子どもの心の診療や小児慢性疾患診療については「現行機能の維持に努める」にとどめている。発達障害の子がこれだけ増えているのに、改築後の機能強化は見送るということだ。


 燕、弥彦両市村は「早期改築」の報告を踏まえて燕市役所周辺への移転改築などを求める要望書を知事に提出した。小児科関係では「重症心身障害児の家族に対するレスパイトケア(介護を行う家族への休息支援)を実施し、県央地域の中核的機能を担うこと」を要望した。
 小児科については「現行機能の維持」だけでなく、療育センターなどを併設し、急増する発達障害の子どもたちのケアに努めてもらえないものだろうか。療育機能を強化することも「特色ある医療の提供」につながるのではないだろうか。

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