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頑固ジジイはいまどこに

 最近、物分かりのよい、優しいおじいさんが増えた。
 「頑固ジジイ」や「因業ジサ」が少なくなった。
 世の中には時代が変わっても、頑固に守り続けなければならない価値観もある。
 それを守ろうとするお年寄りが減っているのではないだろうか。
 肺炎で入院していた落語家の桂歌丸さん(80)が先日、復帰会見した。落語の魅力を問われると「日本語というのは日本の文化じゃないですか。その文化を一番使っているのが我々噺家」との自負を示す一方、「失礼ですけれども日本語を使わないで笑いを取っている芸能人が大勢いる。裸でお盆を持って何が芸なんですか。私は違うと思うな。ああいうのを見て面白いな、うまいなと思われちゃ困るんですよ」と最近、裸芸で売れているピン芸人などを批判した。

 裸芸を称える芸人もいる。歌丸さんの発言に対し「落語以外の笑いを蔑むのは傲慢」との意見もあったようだが、歌丸さんは週刊ポスト7月7日号のインタビューでさらに踏み込み、「あれを日本の文化だと思われたら困るんですよ。あんなのは酔っ払いがお座敷でやるようなもんですよ。落語家も、漫才師も、あるいは歌舞伎、お能、狂言の方も、みなさん日本語を駆使して芸を披露しています。言葉ってのは、その国の文化なんです」「ああいう方は、言葉を生かさずに、裸で踊っているだけじゃないですか。『笑われている』だけなんですよ」と批判。「起用する側にも責任はあるんです。視聴率が取れたとしても、それは一瞬のものです。だからいらなくなったらポイッと捨てられる。使い捨てのライターと同じですよ」「テレビに出れば、子どもも観るじゃないですか。子どもに『おもしろい』と思われたら大変な間違いですよ。親も一緒になって笑っているようじゃ、しょうがない。昔の親だったら『観ちゃいけない!』ってしかっていたはずです」と指摘している。

 ガミガミとうるさく言われているときはむかつくが、後になって「それもそうだ。次はこうしよう」と気付く注意をしてくれる頑固ジジイほど、ありがたい存在はない。

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