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それでもぼくは・・・

 電車内や駅で痴漢をとがめられた男性がホームから線路に飛び降り、逃げるケースが相次いでいる。東京都内で3月以降、10件近く発生しており、死亡事故にいたったケースもある。その都度、電車のダイヤが狂い、数万人に影響が出ている。
 逃げた男性が本当に痴漢をしたのかどうかは分からない。
 涙をこらえて「この人に痴漢されました」と訴える健気な女子中学生や女子高校生と、いかにもスケベそうな脂ぎった中年の「人違いだ」という言い分のどちらを信じるか。駅員や警察官を含め、ほとんどが女子中高生だろう。となると、逮捕された後に冤罪を証明するのはかなり難しいということになる。

 『それでもボクはやってない』という映画がある。平成19年に周防正行氏が監督した名作だ。
 主人公のフリーターは就職試験の面接を受けるために満員電車に乗り込むが、車内で女子中学生に痴漢と間違えられ、駅員室に連行される。罪を認めれば示談で済ませるという妥協案を拒むと、駆け付けた警察官に逮捕される。家族や友人たちの支援も得て裁判で争うが・・・、といった内容だ。
 映画には複数のモデルがいるようだが、その一人、平成17年に都迷惑防止条例違反で逮捕された男性は無罪を主張して最高裁まで争ったが一、二審とも有罪、最高裁も上告を棄却したため有罪が確定してしまった。
 無罪となった例もあるものの、警察に拘留され、裁判で争っている間に社会的信用はがた落ちする。


 本当に痴漢をした犯人は捕まりたくないから逃げる。
 痴漢に間違われただけの男も、裁判で争うのは大変だし、たとえ勝っても無傷でいられないなら逃げたくなる。専門家も「線路に逃げるのは鉄道営業法違反や威力業務妨害に問われるからダメ」という点は一致しているが、「絶対にホームから動かず、その場に弁護士を呼べ」と助言する弁護士もいれば、「状況次第で積極的に場所を移すことも有効」という弁護士もいる。
 「本当にやっていないなら走ってでも逃げろ」という弁護士もいるから、どれが正解か分からない。
 一番いいのは「満員電車で通勤しなくてもいい新潟で暮らす」ことではないだろうか。

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