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PTA総選挙?

 どこの小中学校でもPTAの役員選出に苦労している。
 小学1、2年生の保護者のなかには「早くやっておいた方が楽だと聞いているから」と手を挙げる人もいるが、5、6年生や中学校になると手間取る。
 多くの人が「やらずに済むならそれに越したことはない」と考えている。だれも手を挙げず、時間だけ過ぎる。そのうちに押し付け合いが始まり、最後はくじ引きやじゃんけんとなる。
 ごく稀に「引き受ける人がいないのであれば、私がやりましょうか」と言ってくれる人もいる。貴重な存在なのだが、千葉県松戸市の小学3年生が殺害された事件では、自ら手を挙げて小学校の保護者会長に就任した男が容疑者として逮捕された。この男のせいで来年から役員に立候補する人がますます少なくなるかもしれない。


 離婚が多くなって久しい。統計を調べるまでもなく、周囲で何組も離婚している。小学校では母子・父子家庭の子どもがいない学級の方が珍しいのではないだろうか。
 子育ては夫婦2人でも大変だ。1人となると並大抵のことではない。
 働いて、子どもの面倒を見て、家事もしなければならない。「金銭的にも精神的にも時間的にも余裕がない私にPTA役員は無理です」とはっきり言える人はいい。
 言えない人はストレスをため込むことになる。他人に言いたくないデリケートな病気を抱えている人も、PTA役員を断るためにプライバシーをさらけ出さなければならない場合がある。


 PTA活動が「参加して良かった」「自分や子どもにとって大変プラスになった」と思えるものばかりだったら不満も出ない。「こんな行事や広報、本当に必要なの?」「きょうは時間の無駄だった。仕事や家事をしていればよかった」と思えるものがあるから、役員から逃げようとする。


 PTA活動は、仕事の時間を調整しやすい自営業や専業主婦によって支えられてきた。
 専業主婦などが少なくなったいま、活動の見直しが必要なのに、ほとんどの役員が一年交代のため前年踏襲が続いている。「働く親のためのPTAスタイル」の確立が必要なのに問題意識を共有するころには卒業してしまう。どこかにモデルケースがないものだろうか。

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