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平成の開国

 少子高齢化が恐ろしいペースで進んでいる。
 小学校に行くと、子どもが急速に減っていることを痛感する。三条市内の小学校には新一年生782人が入学した。10年前と比べても123人、14%少ない。団塊世代の半分以下だ。
 日本は50年前、生産年齢の11人で高齢者1人を支えていた。
 いまは2・4人で1人を支えている。40年後には1・3人で1人を支えなければならない。
 負担が重すぎて支えきれなくなれば、若者は海外に逃げ出す。
 日本はまるごと姥捨て山のようになりかねない。

 52年前にマレーシアから独立したシンガポールは天然資源も国防能力もない貧しい国だったが、リー・クワンユー初代首相の卓抜した指導力によって急成長を実現。いまや一人当たり国民総所得は日本どころか米国も抜き、アジアでもっとも豊かな国になった。
 リー元首相は亡くなる前年の平成26年、日本について語っている。
 東日本大震災の対応について「こんなにも恐ろしい破壊力に直面し、こんなにも悲惨な巨大震災によってもたらされた被害に対し、これほどまで落ち着いて冷静さや秩序を保てる民族は他のどの国にもない」と称え、「日本人が仕事をする際に完璧さを追求する姿勢。これも世界のどの国もかなわない部分だ。日本人の集団を重んじる精神もまた右に出る民族はいない」と評価した。


 一方で「人口問題が解決できない限り、日本の未来は暗い」と予測した。「人口の数と構造は国の運命を決める非常に深刻な問題」だからだ。
 シンガポールも出生率は低いが、「シンガポールは移民でこの問題を解決している。日本は移民を排除する国家として有名だ。大和民族の血筋の純潔性にこだわることは日本人にとって『絶対に正しい道理』であり、この考え方は日本人の身に深く染み付いている」「移民によって人口構造問題を解決するという常識的な政策がこれまでずっと選択肢にあがらず、しかもタブー視されている」と指摘。「このような状況をあと10年放置し、15年たっても解決できなければ、日本はもう元に戻れないほど衰退する可能性がある。その時に解決しようとしても、すでに手遅れだ」「日本はすでに凡庸な国になりつつある」と警告した。日本は「開国」に踏み切れるだろうか。

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