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学力テスト

 文科省が全国学力テストの結果公表を検討している。
 小学6年生と中学3年生を対象に毎年行っているテストで、現在は結果を公表するかどうかを学校長の判断に委ねている。
 自治体や教育委員会が各校の結果を公表することは「学校の序列化や、過度の競争につながるおそれがある」として認めていない。
 昭和30年代の苦い経験を踏まえてのことだ。このときは各校や地域の成績が報じられた結果、成績の悪い学区から良い学区への越境入学が相次ぎ、テスト当日に成績の悪い子どもを休ませるといった不正まで起きたため、開始から11年で調査を打ち切ることになった。

 結果を公表することに賛否両論がある。
 文科省がことし7月に行った調査では、都道府県知事は賛成が44%で反対の24%を大きく上回った。
 都道府県教委は賛成40%、反対43%、保護者は賛成45%、反対52%で、わずかながら賛成より反対が多かった。
 市町村長は賛成34%、反対62%、市町村教委は賛成17%、反対79%、学校は賛成20%、反対78%と圧倒的に反対が多かった。

 佐賀県武雄市では「学校には保護者への説明責任がある」との理由ですべての小中学校が結果を公表している。
 三条市で結果を公表している学校はない。
 三条市教委は「小学6年生は全国平均並みか全国をやや上回っているが、中学3年生は全国をやや下回っている」といった全体の傾向しか明らかにしていない。
 公表反対派は子どもへの影響や学校の序列化を懸念し、賛成派は学力向上に向けた各校の取り組み強化を期待している。文科省は来月にも結論を出すことにしている。

 結果を公表しようがしまいが、各校各学年の学力をかなり細かく把握している人たちがいる。
 学習塾だ。
 どの中学校のどの学年は算数の成績は良いが国語は平均程度、英語は平均以下といった情報を持っている。
 各校から通ってくる子どもたちの実力を分析し、どの学年のどの教科に問題があるかをつかんで対策を指導しているのだ。
 そんなデータを公にされたら、教え方が下手な教師は保護者に糾弾されかねない。
 学力テストの結果公表を教委や学校が嫌がるわけだ。

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