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2012年04月25日

求む! 素直な肉食系

 三条市は来年度採用職員から試験内容を変える。従来の教養試験を廃止し、新たに基礎能力試験と適性検査を取り入れる。
 公務員試験における教養試験には英文、現代文、古文、漢文の知識が必要な「文章理解」、政治、経済、社会、時事問題の知識が問われる「社会科学」、数学、物理、化学、生物、地学の「自然科学」、日本史、世界史、地理、文化芸術、思想の「人文科学」、資料解釈や判断推理能力が問われる「数的処理」など、名前を聞いただけでうんざりする筆記試験が並ぶ。
 出題範囲は幅広い。こうした試験だと公務員試験対策に取り組んできた受験者が有利になる。受験エリート向きだ。三条市役所が求めているのは「素直な肉食系」(国定勇人市長)。タフで明るく元気、前向きな若者を採用するには教養試験はいらないと判断した。
 代わりに導入する基礎能力試験は、民間大手企業などが多く取り入れているIQテストに似た筆記試験で、知能と一般常識レベルの知識を問う。適性検査は行動の特徴や性向などを把握する。市は「公務員試験対策は不要」としている。
来年度採用予定は、大卒程度を対象とする前期試験が一般事務職と土木事務職、建築技術職、電気技術職。高卒程度を対象とする後期試験が一般事務職と保育士、消防職。いずれも一次試験では基礎能力試験と作文、専門職については専門試験を行う。二次試験は適性検査と23年度から導入した集団討論。これはいくつかのグループに分かれてあるテーマについて議論するものだ。三次試験では面接を行う。
昨年行った23年度採用職員試験では、大卒程度の一般事務職に300人が応募。実際には217人が受験して10人が合格。最終競争倍率は21・7倍だった。
実受験者数は県の619人や新潟市の487人、長岡市の343人には及ばなかったものの、最終競争倍率は県も新潟、長岡両市も10倍台で、三条市の方が高かった。規模の割には人気があったわけだ。
三条市では、ことしは教養試験を廃止することでより多くの魅力的な若者が受験してくれるのではと期待している。