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徹ちゃんシンパ

 同じテーマで同じ時期に行った世論調査の結果がまったく違うこともある。今月27日に行われる大阪市長選をめぐる読売新聞と朝日新聞の世論調査がそうだった。
 市長選には府知事を辞職した地域政党「大阪維新の会」代表の橋下徹氏や、現職で民主、自民両党市議団が推薦する平松邦夫氏などが立候補を予定している。
 読売新聞は10月28日から30日にかけて調査し、11月1日付け朝刊で橋下、平松両氏は「横一線の状況」と報じた。態度を明らかにしていない有権者は2割。「今後の展開は予断を許さない状態」としている。
 同じ1日付け朝刊で報じた朝日新聞の調査結果は、橋下氏が圧勝する勢いだ。調査は読売新聞と同じ10月29、30日に行った。だれが大阪市長にふさわしいかの問いでは橋下氏が50ポイントを獲得。平松氏はほぼ半分の26ポイントにとどまった。これまでの仕事ぶりも、平松市長は「評価する」が43ポイント、「しない」が52ポイントと厳しいのに、橋下知事は「評価する」が80ポイント、「しない」は18ポイント。市長選の争点となる大阪都構想も賛成が42ポイントで反対の31ポイントを上回った。
 こうまで違うとどちらかの調査が意図的だったのではないかとの疑いも出てくる。どちらが正しかったのかは今月27日の開票で分かる。
 もっとも調査と異なる結果が出ても「調査後の出来事で流れが変わったから」と言い訳できるのが世論調査でもある。最近は雑誌が橋下氏の実父の出自や自殺、叔父の犯罪歴などを報じている。橋下氏は母親と再婚した義父に育てられており、実父の記憶はほとんどないそうだ。その実父や実父の弟のことを詳細に報じている。橋下氏の政策に何の関係もないことだ。
 こうした報道は橋下氏を批判しているつもりらしいが、実際には橋下人気を助けている。「理不尽なバッシングにめげず、大阪を変えようと頑張っている徹ちゃん」シンパを増やしているのではないだろうか。

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