しょう油派? ソース派?
子どもが世話になっているスポーツ少年団が三条市内の小学校で合宿をしたときのことだ。朝食に目玉焼きが出た。母親たちが学校の調理室を借り、数十人分を一挙に作ってくれた。
手間を省くため、目玉焼きには調味料がかけてある。しょう油だった。子どものころからソースで食べていたので、どこの家でもソースをかけているものと勝手に思い込んでいた。
少年団の子どもたちに、家庭では目玉焼きに何をかけているのかを聞いたところ、しょう油、ソース、塩こしょうの順だった。
知り合いに聞いてみた。やはりしょう油派が多いようだ。「日本人はしょう油でしょ」。目玉焼きにかける調味料界にあって、しょう油派は保守本流のような地位にあるようだ。
対するソース派は中濃ソースグループとウスターソースグループに分裂していた。劣勢にあるのに仲間割れとは、最近の民主党みたいだ。広島に行くとお好み焼きソースグループまであるらしい。
このほかケチャップ派やマヨネーズ派などという少数グループもいた。食べ物にうるさい自称食通は「俺は塩だけ。これが一番、卵の味が分かるんだよ」と説いていた。
同じ分量ならしょう油よりもソース、とくに中濃ソースは塩分が少ない。生活習慣病予防などの健康管理面から見た場合はしょう油よりも中濃ソースの方がお薦めのようだ。味ポンやノンオイルドレッシングがベストと主張する栄養士もいる。朝からノンオイルドレッシングをかけた目玉焼きには食欲は起こりそうもないが・・・。
調味料の好みは人によってかなり違う。天ぷらにソースをかける人もいる。我が後援会長、坂井欣一氏がそうだ。娘は大好物のブリの刺身をわさびではなく生姜を付ける。どんな食べ物にも化学調味料を含む何らかの調味料をかけないと気がすまない人もいる。拒食症でも過食症でもなく、加食症か。