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2011年01月30日

しょう油派? ソース派?

 子どもが世話になっているスポーツ少年団が三条市内の小学校で合宿をしたときのことだ。朝食に目玉焼きが出た。母親たちが学校の調理室を借り、数十人分を一挙に作ってくれた。
 手間を省くため、目玉焼きには調味料がかけてある。しょう油だった。子どものころからソースで食べていたので、どこの家でもソースをかけているものと勝手に思い込んでいた。
 少年団の子どもたちに、家庭では目玉焼きに何をかけているのかを聞いたところ、しょう油、ソース、塩こしょうの順だった。
 知り合いに聞いてみた。やはりしょう油派が多いようだ。「日本人はしょう油でしょ」。目玉焼きにかける調味料界にあって、しょう油派は保守本流のような地位にあるようだ。
 対するソース派は中濃ソースグループとウスターソースグループに分裂していた。劣勢にあるのに仲間割れとは、最近の民主党みたいだ。広島に行くとお好み焼きソースグループまであるらしい。
 このほかケチャップ派やマヨネーズ派などという少数グループもいた。食べ物にうるさい自称食通は「俺は塩だけ。これが一番、卵の味が分かるんだよ」と説いていた。
 同じ分量ならしょう油よりもソース、とくに中濃ソースは塩分が少ない。生活習慣病予防などの健康管理面から見た場合はしょう油よりも中濃ソースの方がお薦めのようだ。味ポンやノンオイルドレッシングがベストと主張する栄養士もいる。朝からノンオイルドレッシングをかけた目玉焼きには食欲は起こりそうもないが・・・。
 調味料の好みは人によってかなり違う。天ぷらにソースをかける人もいる。我が後援会長、坂井欣一氏がそうだ。娘は大好物のブリの刺身をわさびではなく生姜を付ける。どんな食べ物にも化学調味料を含む何らかの調味料をかけないと気がすまない人もいる。拒食症でも過食症でもなく、加食症か。

2011年01月28日

性犯罪者にGPS~地方連携で実効を

 宮城県の村井嘉浩知事が、性犯罪で服役した前歴者にGPS(全地球測位システム)を携帯させ、警察が日常行動を監視できる条例の検討を始めた。対象は女性や13歳未満への強姦(ごうかん)、強制わいせつなどで有罪となり、刑務所を出所した20歳以上の県民。GPSの携帯と行動記録の定期報告を義務付け、必要に応じてDNAの提出も求める。ドメスティックバイオレンス(DV)防止法に基づき、裁判所から被害者への接近禁止命令を受けた加害者にも、GPS携帯義務付を検討する。
 法務省も数年前から性犯罪前歴者にGPSを持たせることを検討してきたが、人権にかかわることだけに慎重だ。平成16年に奈良市で小学1年女児誘拐殺人事件が発生、対策が求められると、ようやく性犯罪受刑者の出所予定日や居住予定地を警察庁に提供するようになったが、GPS携帯までは踏み出せないでいる。
 アメリカやスペイン、韓国などでは性犯罪者にGPS付きの腕輪や足輪の着用を義務付けている。日本でも、強姦致傷事件の裁判で被告の26歳の男が「今後は被害者に近付かない」と約束。それを証明するものとして「今後は被害者が自分の居場所を特定できるようGPS機能付きの携帯電話を持ちます」という誓約書を東京地裁に提出した例がある。裁判官は誓約書を証拠採用したうえで、懲役5年の求刑に対して懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡した。
 法務省の判断が待ちきれなかったのか、宮城県警は性犯罪などで3度の逮捕歴がある30歳の男に対し、出所後、GPS端末を持つように説得したことがある。後日、これが明らかになると県警は「人権侵害だ」と批判を浴びた。このとき村井知事は「人権にからむナーバスな問題だが、同時に犯罪抑止も非常に重要だ。性犯罪被害者には小さな子どもや体力のない女性が圧倒的に多い。そうした被害者の人権も同時に考えていくべきだ」と県警を擁護した。
 GPSの携帯義務付けは都道府県単位で決めることだろうか。仮に宮城県が条例を制定しても、前歴者が県外に出れば適用されない。前歴者を県外に追い出すための条例となると、隣接県は迷惑だ。地方主権の時代、国に委ねる必要もないが、知事会などで協議すべきことではないのだろうか。

2011年01月23日

親と教師の狭間で

 教師が保護者を「モンスターペアレンツ」、保護者が教師を「モンスターティーチャー」と罵り合う時代になってしまった。保護者が教師や学校を訴える裁判は全国各地で起きているが、埼玉県では教師が保護者を訴える裁判が始まった。
 市立小学校の3年生を担任する女性教諭(45)が、女子児童の親の再三のクレームによって不眠症に陥ったとし、慰謝料500万円を求めて昨年9月、さいたま地裁熊谷支部に提訴したという。
 教諭がこの児童を受け持ったのは昨年4月。6月には母親から「娘が同級生から嫌がらせされた」と相談があった。子どもの言い分が食い違ったため、クラス全体で問題を話し合ったところ、その日の夕方には母親から「2人の問題なのに、なぜ学級の問題にするのか」とクレームがあった。両親はその後、8回にわたって連絡帳に「先生が自分の感情で不公平なことをして子どもを傷つけている」などと書き込んだほか、文部科学省や市教育委員会にも文書や口頭で抗議した。
 給食の片付け指導で児童の背中に触れた際には、「強くたたかれた」と警察に被害届を出された。これら一連の行為によって教諭は不眠症に陥り、教員生活に支障が生じたと主張。学校側と両親との話し合いの場を設定したものの拒否されたため、提訴したとしている。
 これらは教師側の言い分。校長も「モンスターペアレンツに学校や教師が負けないよう、教諭が教員を代表して訴訟を行っていると受け止めている」との文書を市教委に提出している。
 両親もマスコミの取材に応じて「学校側は実態も調べないで自分たちをモンスターペアレンツに仕立て上げている」と憤慨。連絡帳への書き込みや抗議文は「娘が嫌がらせや差別を受けているのに、教諭は話し合いを拒否している。娘が安心して学校に通うための正当な行為」「不眠症というなら私たちの方が眠れない」と主張している。
 娘が教室内で録音したというテープも公開。教諭はヒステリックに「早く答えてよ!」「うそはつかないでください、もうこれ以上!」などと怒鳴っている。
 小学3年生の娘に先生に内緒で教室内のやり取りを録音しろと命じる親もすごいが、6月に問題が起き、夏休みも含めてわずか3か月後の9月には保護者を訴える教諭もすごい。
 こういう環境で娘はどんな風に育つのだろう。かわいそうだが、どうすることもできない。

2011年01月19日

何でもセルフ!

 混んでいるスーパーでレジの順番を待っているときほど手持ち無沙汰な時間はない。本を立ち読みするほど長くはないし、それなりに進むので携帯電話などをいじっていては他の人に迷惑をかける。しょうがないからひたすらボーとしている。
 気になることと言えば周囲の行列の進み具合。隣の列の流れが早く、自分より後に来た人が先に会計を終わったりすると失敗したなと後悔する。逆に他よりも早く進むとちょっと得した気分になる。根性が小さいと自分でも思う。
 レジ選びで失敗ばかりしていると、どの行列が早いのか考えてから並ぶようになる。まず店員をチェック。不慣れな研修生ではないこと、手際が良いことを確認する。次に列に並んでいるお客をチェック。かごの中の商品が大量かどうか、財布の底の小銭をのんびりと探すタイプかどうかなどを判断する。そのうえで一番流れが早そうな列に並ぶのだが、これがなかなか当たらない。
 レジで並ぶことが嫌な人向けに「セルフレジ」というものがあるという。ガソリンスタンドのセルフと同じように店員は手を出さず、顧客が自分で機器を操作し、バーコードのスキャンから商品の袋詰め、清算までを行うものだ。県内ではイオン新潟南店にあると聞き、行ってきた。
 セルフレジのコーナーは一般のレジの横にあった。夕方だったので一般のレジの前には行列ができていたが、セルフは空いている。画面の指示に従ってコーラのバーコードをスキャンした。タマネギなどバーコードの付いていない商品は、タッチパネル式の画面で「タマネギ」を選び、個数を入力する。補佐役の店員もいたが使い方を聞くまでもなく、機械音痴の自分でも操作できた。
 正直に言うと、かなり楽しい。慣れれば飽きるかもしれないが、とりあえずピッ、ピッとスキャンするのがおもしろい。間違いなくスキャンされたかどうかは画面でチェックできる。最後にお金を入れると、ちゃんとレシートと釣り銭が出てくる。
 買い物かごを置く場所には計量器がセットされており、全商品の重さと、代金を払った商品の重さを比べ、清算ミスや万引きを防ぐ仕組みになっているという。
 欧米の大手スーパーは平成12年ころからセルフレジを使い始めたという。イオンが試験的に導入したのは15年。徐々に増やしており、昨年はコンビニのローソンも本格導入を開始した。
 店側は人件費を増やさずにレジを増やすことができ、顧客はレジの待ち時間を短くできるのがメリットという。進化と呼んでよいのかどうか。いくら便利になるとは言っても、雇用の機会を減らしていく進化は、世の中を良い方に向かわせて入るのか、悪い方に引っ張っているのか分からなくなる。

2011年01月14日

ラーメン進化論

 知人にラーメン好き、ラーメン通が多い。ラーメンの話が始まると長くなる。「あの店の、あのラーメンがうまい」「あそこは最近、味が落ちた」などと熱く語る。その情熱を仕事に生かせば成功しただろうねなどとからかわれても、止まらない。
 多くのラーメン好きが「燕三条のラーメンはレベルが高い」と言う。ラーメンのまち、福島県喜多方市より三条の方がうまいと説く。お国自慢の一種だろうが、東京生まれ、東京育ちのラーメン好き、国定勇人三条市長も「三条のラーメンは本当においしい」と力説している。市外には、三条や燕が金属産業のまちであることは知らないのに、背油系ラーメンやカレーラーメンは知っている若者もいる。
 ラーメン店側も努力している。カレーラーメンを三条の名物として売り出したのは一昨年からだ。トキめき新潟国体に合わせて地元名産品を売り出そうとの企画に三条飲食店組合が乗り、カレーラーメンのマップやのぼりを作った。カレーラーメンを出す店が70店以上もあるのだから、いろいろなパターンがあった方がいいと新しいタイプのカレーラーメンを開発した店もある。多くの店が力を合わせた結果、カレーラーメン目当ての市外客が増えるまでになった。
 B級グルメブームはことしも続きそうだが、王者はなんといってもラーメン。それだけに競争も激しい。スープやめんはもちろん、チャーシューなどの具材にも工夫を凝らしている。
 最近、急成長しているラーメンに「石焼き」がある。韓国料理の石焼ビビンバで使われているものと同じ天然角閃石の石鍋を熱し、そこに野菜とめんを入れ、お客の前でスープを注ぐ。スープは瞬時に沸騰し、グツグツと煮立つ。めんや野菜を茶碗に移しながら食べるラーメンで、汗が出ること間違いなし。めんを食べ終わった後は残ったスープにごはんを入れ、雑炊で仕上げとなる。しょう油、みそ、とんこつ味などがあり、それぞれ800円前後。チェーン店の本部は栃木県で、新潟県では新潟市内に2店ある。
 ラーメンはすでに伝統的大衆食となって久しいのに、いまだに進化を続けている。燕三条でも背油、カレーに続く第三の代表的メニューが生まれるのかもしれない。楽しみだ。


2011年01月04日

謹賀新年

明けまして おめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

国政は混迷が続いています。
中央集権から地方主権へ、官僚主導から政治主導へといった
抜本的な改革が行われるのはしばらく先になりそうですが、変化もあります。
たとえば記者会見。
一昨年までは各省庁別の記者クラブが主催し、加盟社以外は入れないという
閉鎖的な、情報のカルテル状態が続いていましたが、
昨年からは大臣主催によるオープンな記者会見も行われるようになりました。
大手マスコミはカンカンで、記者会見のオープン化を推進している閣僚や政務三役とは
冷戦状態のようです。

三条市政に関しては昨年、市議選、市長選が行われ、
今年はリ・スタートの年です。
新潟、長岡両市の吸引力がどんどん強まっていますが、
三条市には両市にはない魅力があります。
三条らしさ、三条独自の魅力を活かした市政が推進されるように頑張ります。

今年もご指導、ご支援よろしくお願い致します。