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ドクターヘリよりも・・・

 テレビドラマ「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命」がヒットしている。フジテレビの看板ドラマで、新潟ではNSTで月曜の午後9時から放送されている。舞台は大学付属病院の救命救急センター。ドクターヘリに乗って事故現場などに駆けつけ、瀕死の患者を助けるフライトドクター候補生を山下智久さん、新垣結衣さん、戸田恵梨香さんなどが演じている。
 山下さんたちが様々な試練に耐えて成長していく姿を描くドラマで、ドクターヘリが大活躍する。ドクターヘリは救急専用の医療機器を装備し、専門医師と看護師が乗るヘリコプター。消防などからの出動要請に応じて救急現場に向かい、救命医療を施しながら患者を救命救急センターに運ぶ。飛行速度は時速200㌔から250㌔。専門スタッフが現場で必要な措置を行い、搬送時間も短くなるため、救命率も上がる。
 このドラマの影響かどうかは分からないが、「県央は救命救急センターを設置するより先に、ドクターヘリを導入すべきなのではないか。ドクターヘリがあれば新潟市民病院や長岡日赤病院まで10分程度で行けることになる」といった意見がある。県もドクターヘリ導入には前向きで、ことし夏ごろまでに、どこの医療機関で運航するかを決めることにしている。
 ドクターヘリは万能ではない。まず飛行時間が限られる。有視界飛行が原則のため、日没後は無理。冬期は午後5時近くになると翌朝まで出動できなくなる。1・5㌔先の視界が確保できない強い雨や雪の場合も、風速15㍍以上の強風の場合も出動できない。「コードブルー」の舞台は太平洋側の都市のようだ。悪天候で出動できないという話は紹介されないが、雪国の場合、実際に出動できるのは好天の日中という条件が付く。
 ドクターヘリはどこにでも着陸できるわけではない。ドラマのように事故現場に直接、降りることは、よほど条件が整わない限りない。一般的にはまず患者を救急車に乗せ、グラウンドなどヘリが離着陸できる広い場所まで搬送、そこでヘリに移すことになる。こうしたランデブーポイントをいくつか用意しておかないと、ドクターヘリの機能を十分に発揮できないことになる。
 県がドクターヘリを導入しても、県央の場合、夜間や悪天候の日の救急医療は何ら変わらない。地元に救命救急センターがないために新潟や長岡のセンターに受け入れを頼み込み、了解が得られた場合だけ救急車で搬送することになる。県央に必要なのはヘリよりセンターだ。

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