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「大人になったら、したいこと」三条市は踏切の新設や拡幅

 「大人になったら、したいこと」。JR東日本「大人の休日倶楽部」のキャッチコピーだ。三条市がいま、したいことは踏切の新設や拡幅。大人になろうが、なるまいがJRはなかなか首を縦に振ってはくれない。
 鉄道敷はJRの所有地。そこに道路を通して車や歩行者が通れるようにしようとするにはJRの同意がいる。JRは事故防止のため基本的に踏切ではなく、道路が線路敷の上空を通るか、あるいは地下をくぐる立体交差とすることを望んでいる。
 立体交差が無理な場合、踏切が増えないようにすることが原則。以前は踏切をひとつ増やすなら、別の踏切をひとつ減らすことが同意の条件だった。最近はさらに厳しくなり、新設する踏切の幅員と廃止する踏切の幅員を同じにすることも求めている。つまり幅員8㍍の踏切を新設する場合、同規模の踏切か、もしくは幅員4㍍の踏切を2か所廃止しなければならない。
 三条市はこれまでも鉄道敷と交差する道路を整備する都度、JRと協議してきた。その結果、月岡と東本成寺を結ぶ西大崎西本成寺線の信越線との立体交差橋を造った際にはガスタンク脇の踏切を廃止した。
 西中地内で長岡見附三条線が信越線の下をくぐるようにした際には旧五明踏切を廃止した。
 踏切より交通事故の心配が格段に低い立体交差ですら、既存踏切の廃止が同意の条件だったわけだから、平面交差ではさらに条件が厳しくなる。三条東病院近くの北入蔵踏切を拡幅した際には、近くの界川踏切を廃止した。
 現在、市がJRと協議中なのは栄地区の東西幹線道路となる矢田中曽根新田線の信越線との交差部分。市は戸口地内に幅員10・5㍍程度の踏切を新設し、平面交差とする方針だが、JRの同意を得るには付近3か所の踏切を廃止しなければならない。3か所まとめないと10・5㍍に達しないのだ。
 牛ヶ島踏切などは、市がその南北両側2キロ余を13年がかりで2億3000万円を投じ、ようやく幅員7・4㍍に拡幅したのに、肝心の踏切の拡幅ができないために大型車は進入禁止のまま。なんの事業効果もあげられずにいる。
 事故防止のために踏切は少ないに越したことはない。しかし狭くて危険な踏切を拡幅するのもダメというのは、あまりに硬直的すぎるのではないだろうか。
 鉄道敷所有者の権利をここぞとばかりに振りかざすなら、所有者の義務もきっちり全うしてもらおうではないか。鉄道敷の雑草がカメムシなど害虫の発生源となった場合、除草や防除の責任はJRにある。地元要望を一切聞かないなら、地元も除草などに一切、協力せず、カメムシ被害の損害賠償を請求しようではないか。場合によっては三条市ポイ捨て等防止条例第8条「土地所有者等は、その所有し、占有し、又は管理する土地にたばこの吸い殻、空き缶等が捨てられないに当該土地を清潔にするとともに、環境美化に努めなければならない」に違反していることを告発しようではないか。われわれはー、だんことしてー、たたかうぞー!
 まあ、これは冗談。ただ、事故防止と住民、つまりはJR利用者の利便性について、もう少し柔軟な姿勢で協議できないものだろうか。「大人になったら、したいこと」。それは前向きな話し合いだ。(スキップビート71 2月25日付け三条新聞)

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