公共施設の赤字ベスト10 赤字の穴埋めは市民の税金
ヒット曲、人気芸能人、企業収益など様々なベストテンがある。そこで三条市が市民に活用してもらうために設置している公共施設の赤字ベストテンを調べてみた。
18年度決算によると、赤字額トップは公民館。人件費や管理費などの支出は1億八8573万円。対して使用料などの収入は755万円で、差し引き1億7818万円の赤字だった。
公民館は分館を含め市内15施設の合計だが、単体での赤字額1位は市立図書館。収入がほぼゼロとあって、支出の8961万円がそっくり赤字だった。
赤字額3位は総合福祉センターで5649万円。4位は市民球場で4800万円、5位は市民プールで4536万円。以下、総合体育館が2839万円、勤労青少年ホームが2827万円、農業体験交流センターが2124万円、厚生福祉会館が1667万円、農村環境改善センターが974万円だった。
17年度と比べると1位の公民館から8位の農業体験交流センターまでの順位は同じ。9位の農村環境改善センターと厚生福祉会館が入れ替わっただけだった。なお支出はランニングコストで計算した。建設費償還金や減価償却も加えれば、赤字額はさらに増える。
これらの公共施設は市民サービスのために設置したもので、もともと採算ベースに乗せようとは考えられていない。採算が合うような施設は民間に設置してもらえばいい。行政が手を出す必要はない。
だからといって「公共施設の赤字は当然」と開き直り、コスト意識を失うことは許されない。赤字を穴埋めしている財源は市民の税。常に削減する努力を続けなければならない。
具体的には収入を増やし、支出を減らす努力を続けなければならない。収入増の方法のひとつが料金値上げだが、安易にやると市民のためのサービス施設の意味がなくなってしまう。値上げには限界がある。利用者を増やすための工夫を凝らすことが主となる。
支出では人件費が大きい。これを削減するために市は施設に配置する職員数を減らしたり、給料の高い正職員の代わりに臨時職員を配置したりしている。
指定管理者制度の導入も進めている。民間のノウハウ活用によってサービス水準を維持しながら支出を減らそうとするもので、赤字ベストテンの施設では総合福祉センターは社会福祉協機会に委託済み。市民球場、市民プール、総合体育館の3施設でも来年四月からの導入が決まっている。図書館は管理者の募集を始めており、将来的には公民館、農業体験交流センター、農村環境改善センターへの導入も予定している。
民間企業は収入増や支出削減の努力を続けなければ経営が立ち行かなくなる。公共施設にはその危機感がないだけに、民間以上に注意しないとコスト感覚が麻痺してしまう。(スキップビート63 10月8日付け三条新聞)