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揺れる再開発ビル パルム③  急きょ追加建設の立体駐車場

 三条市のパルムは、イオン(ジャスコ)や地元権利者との問題がある一方、パルム3を運営している立体駐車場整備㈱との問題も抱えている。
 イオンの出店条件を受け入れて当初計画を変更、急きょ追加建設した立体駐車場のパルム3。採算性の低い施設だけに市営や第三セクターも含めて運営形態を検討したが、売却しなければ事業費を捻出できない。最終的に立体駐車場整備㈱に売却、同社に経営を託す形を選んだ。
 立体駐車場整備㈱は建設省(現国土交通省)と日本開発銀行(現日本政策投資銀行)が主導し、全国各地の立体駐車場に対する融資窓口とするために昭和40年に設立された。建設省OBなども天下っているが、国は出資まではしていない。国策に乗ってスタートした民間企業という位置付けだ。
 同社はパルム3の立体駐車場部分を16億5868万2000円で取得した。大半は国の財政融資。不足の4億2300万円は三条市が貸し付けた。同社は自己資金なしで436台収容の立体駐車場を取得したわけだ。
 市からの貸付金は平成12年には4億300万円に、13年には3億9500万円に減額した。年度当初の4月に貸し付け、年度末の3月に返してもらうパターンを毎年繰り返しているため、貸付金額自体は13年以降は現在まで変わっていない。
 市は当初、抵当権を設定せずに貸し付けていた。設定したのは平成10年4月になってから。その時点では、すでに財政融資を保証していた金融機関が一番抵当を設定済みで、三条市は二番抵当に甘んじた。現在、一番抵当は破綻した金融機関の債権を受け継いだ整理回収機構(RCC)が有している。
 同社の経営が健全であれば二番抵当でも心配ないが、同社は子会社によるゴルフ場開発に失敗、巨額の負債を抱え込んでいる。仮にいま、同社が破綻すれば、パルム3の立体駐車場は一番抵当を有するRCCのものとなり、三条市が貸し付けている3億9500万円の回収は難しくなる。
 幸い、パルム3単体の経営は黒字を維持している。ことし3月期決算では売上高7100万円、償却前利益3977万円を確保した。RCCへの債務は1億数千万円。パルム3の利益をRCCへの返済に充てれば、何年後かはわからないにしろ、いずれは完済できる。完済後は三条市が一番抵当権者となる。
 とはいえパルム3の黒字もパルム1、2が営業していればこそ。パルム1が閉鎖されるようなことになれば、駐車場の利用客も減り、経営が成り立たなくなる。パルム3が共倒れとなれば、市は貸付金も失いかねない。(スキップビート55 7月18日付け三条新聞)

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