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光化学スモッグ 三条市では127人に被害

 9日、三条・燕地域で光化学スモッグが発生、小学生や高校生など100人以上に被害が出た。三条市が5億円近くを投じて整備した防災行政無線は、県からの連絡の遅れによって何の役にも立たなかった。
 光化学スモッグは、排ガスなどに含まれる窒素酸化物や炭化水素が、日光の紫外線によって化学反応を起こし、有害な光化学オキシダントを生成することで発生する。人体に悪影響を及ぼす大気汚染のひとつで、目やのどの痛み、めまい、頭痛などのほか、意識障害が起きることもある。
 三条・燕地域では9日、オキシダント濃度が0.12ppmに達した。この結果、県のまとめによると三条市内で小学生4人、高校生116人、おとな7人の計127人、燕市で高校生11人がのどの痛みや咳などの症状を訴えた。
 大半の市民は同日午後6時以降のテレビニュースまで光化学スモッグの発生を知らなかった。知らずに屋外で遊ばせていた子どもがのどの痛みを訴え、不思議に思っていたところニュースで光化学スモッグの発生を知り、痛みの原因が分かった親もいる。
 三条市は平成16、17、18年度の3年がかりで4億7250万円を投じ、同報系防災行政無線を整備した。市内179か所に屋外スピーカーを設置してあり、市民に緊急連絡ができるようにしてある。登録者には緊急情報をメール配信することもできる。現在の登録者は3744人。
 光化学スモッグ発生の情報は、屋外スピーカーから市民に伝わることはなく、メール配信もなかった。
 この日、県から三条市に最初に連絡が入ったのは午後2時17分。ファックスによる「光化学スモッグ情報」で、「三条・燕地域では、現在、オキシダント濃度が上昇しており、気象条件からみて、今後も濃度が上昇されることが予想されます。濃度が0.12ppmを超えた場合、県は光化学スモッグ注意報を発令しますから、今後の情報に注意してください」というものだった。
 この情報発信の決定時間は午後1時22分。三条市にファックスが届くまで、実に55分もかかっている。情報を受け取った市生活環境課は、関係課を通じて市内の小中学校や保育所などに伝達した。
 注意報発令はその約3時間後の午後5時20分。ところが発令情報が県から三条市に届いたのも、発令から実に57分もあとの午後6時17分。この時点で市が県に確認したところ、オキシダント濃度はすでに0.117ppmに下がっていた。日が暮れかかっていることもあり、結局、市は防災行政無線などで市民に周知することはしなかった。
 いくら金をかけてハードを整備しても、それに携わる人間の意識を含めたソフトを整えておかないと、何にもならないという典型例だ。
 県が市町村の危機管理を指導してくれるのはありがたいが、同時に自分たちのお役所仕事ぶりも見直すべきではないだろうか。(スキップビート46 5月23日付け三条新聞)

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