キーワードは芽だしの年
三条市3月定例会が2日から始まった。会期は22日までの21日間。国定市政が軌道に乗れるかどうかの試金石となる。
国定市長にとっては昨年12月定例会、ことし1月臨時会に続き、今回が3回目の議会。過去2回は高橋前市長が編成した予算の補正、原案を作った総合計画の審議が中心で、いわば高橋市政の余勢を駆って乗り切ってきた。
今回は国定市長が作成した19年度当初予算が中心議題。名実ともに国定市政のスタートとなる。
初日の2日、市長は51分間にわたる施政方針演説を行った。キーワードは「芽だしの年」。芽だしとは①草木が芽を出すこと。また、その芽②物事の始まり。物事のきざし、萌芽(大辞泉)。合併から約2年。新しい三条市としての足場固めの時期を過ぎ、いよいよ成長に向けて芽を出していくとの決意を示している。
芽にあたる具体的事業としては情報通信基盤整備、栄スマートインターチェンジ調査、新商品・新ビジネス展開支援、救急医療体制整備、教育制度等検討事業などがある。
予算は「選択と集中」が編成方針の基本。経常経費はじめ公共下水道事業や農林土木、商工会議所補助金などを削る一方、市民要望の強い緊急内水対策や子育て支援施策、幹線道路整備費などを伸ばした。
その結果、市債、つまり市の借金は前年度より17・8%も伸びた。通常なら「ばら撒き」の批判を浴びかねないが、そこは元総務官僚。地方財政のプロだけに合併特例債など有利な制度を使い、後年の負担が重くなりすぎないように計算している。
元官僚といえども、あるいは元官僚だからこそか、市職員に対しては厳しい。高橋前市長も職員数削減など行革に力を入れてきたが、国定市長は現在、課長級から行っている昇任試験を係長級まで引き下げることにした。入庁して20年、可もなく不可もなく勤めれば係長になれる人事は終わり、公平公正な試験を経なければ係長や課長、部長になれないようにする。
県に先駆けて職員を総合職と一般職に区分する複線型人事制度の導入も検討する。
7日には大綱質疑、8日から12日にかけて一般質問を行った後、13日から16日まで常任委員会審査、最終日の22日に採決を行う。
国定市長が初めて編成した予算を無傷で通せるかどうか。市長選挙のしこりが表面化すれば政局化し、芽だしどころか市民サービスにも影響が出かねない。逆に乗り切ることができれば改革路線を突き進むことができる。国定市政1期目で、今定例会がもっとも重要な議会と言っても過言ではない。(スキップビート40 3月7日付け三条新聞)