ネーミングライツ
新潟スタジアム(ビッグスワン)の名前が来月から3年間、東北電力スタジアム、または東北電力ビッグスワンになる。
施設などの名前に企業や商品などのブランド名を付ける権利をネーミングライツ(命名権)というのだそうだ。権利を獲得したスポンサーが施設管理者に命名権料を払って名前を付ける。
新潟スタジアムの場合、県と東北電力が契約した。期間はことし3月11日から三年間、契約金額は年間1億2000万円。この間、スタジアムはこれまで通りアルビレックス新潟の本拠地として使われるほか、平成21年のトキめき新潟国体ではメーン会場となる。
スポーツ大会などにスポンサー名を冠する形は以前から行われていたが、命名権ビジネスが盛んになったのは10年ほど前から。米大リーグ、シアトル・マリナーズの本拠地はキングドームから保険会社セーフコの名を冠したセーフコフィールドに変わった。米プロバスケットリーグ、ヒューストン・ロケッツの本拠地はトヨタセンターとなった。
日本でも東京スタジアムが「味の素スタジアム」に、大阪ドームが「京セラドーム大阪」に変わるなど、ネーミングライツが盛んになってきた。福岡ドームは「ヤフードーム」、グリーンスタジアム神戸は「ヤフーBBスタジアム」。ヤフー流行りでどっちがどっちか分かりにくい。
映画館のルーブル丸の内は「サロンパスルーブル丸の内」。難解な映画を観ても肩がこりにくいような気になる。
かつて「8時だョ!全員集合」の生放送が行われていた渋谷公会堂は「渋谷CCレモンホール」。カトちゃんが「ちょっとだけよ、あなたも好きねー」とCCレモンを注ぐ姿をイメージするのは、スポンサーのサントリーにとって迷惑だろうか。
大分県立総合文化センターは「イイチコ総合文化センター」。行く度に焼酎が飲みたくなるかもしれない。
さて三条市。いまのところ、ネーミングライツの活用は検討していない。しかし、どの施設を見ても毎年、赤字を出すのが当たり前になっている。平成17年度決算によると、三条市民球場は支出から収入を差し引いた赤字が4191万5000円だった。総合体育館は3172万5000円、市民プールは2523万3000円、グリーンスポーツセンターは1283万9000円の赤字。この4施設だけでも17年度の赤字額は1億1171万2000円に達した。
これらの施設は指定管理者制度を導入し、民間の知恵と活力でより効率的な運営をしてもらう計画になっている。かといって安易に使用料を高くして市民サービスを低下させることもできない。赤字額を減らすために、ネーミングライツの活用も検討してはどうだろう。公共施設にスポンサー名を冠することに抵抗を感じる市民が多ければ無理だが、市民の税を有効に使うためと割り切れないものだろうか。
もっとも「あの施設ではわが社のイメージダウンになる」とスポンサーのなり手がなければ元も子もないが。(スキップビート36 2月9日付け三条新聞)