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放課後子どもプラン

 小中学校の夏休みが始まった。子どもたちはちょっとした自由と冒険に心を弾ませる季節だが、働く親、なかでも小学生の親にとっては児童施設の整備の遅れを痛感する時期でもある。
 三条市には24の小学校がある。うち半数の12学区に7つの児童館と13の児童クラブがある。条南小学区に直江と島田の2つの児童クラブがあるのに対し、三条、旭、西鱈田、大島、須頃、南の6学区には児童館も児童クラブもない。旧栄、旧下田地区では児童クラブがあるのが3学区、ないのが6学区となっているが、ない学区でも近くの児童クラブまでのバスを運行している。旧三条地区にはそうしたバスもない。三条市の放課後児童施設は配置にもサービスにも偏りがある。
 児童館は幼児と小学生のための施設。緊急連絡先を施設に提出すれば無料で利用できる。開館時間は平日は午後1時から5時半まで、土曜や夏休みは午前9時から午後5時半まで。夏休みには利用も多くなるが、働く親にとって困るのは弁当が禁じられていること。昼食は自宅に帰って食べることになっているため、勤務先が遠いなど昼休みに自宅に戻りにくい親にはあまり人気がない。
 児童クラブの対象は仕事などで日中、保護者が家庭にいない小学1、2、3年生。平日は放課後から午後6時半まで、土曜や夏休みは午前8時から午後6時半まで開いている。こちらは弁当持参で朝から夕方まで利用することもできるが、利用料は月額4,000円。他におやつ代が1日80円必要となる。年度途中でも入会できるが、希望が多ければ人数を制限する。現在、大崎、一ノ木戸、月岡各児童クラブで入会を制限している。
 子どもが保育所に通っている間は働けたが、小学1年生になった夏休み、利用できる児童クラブがなかったために子どもを独りにしておけず、パート仕事を辞めざるを得なかったという母親もいる。ようやく仕事に慣れたパート社員が子どもの夏休み期間中、度々休まれて困るという企業もある。「産業のまち三条」でありながら共働き夫婦や母子、父子家庭向け子育て支援施設の整備はまだまだだ。
 こうした問題の解消に向け、市は国の仮称放課後子どもプランに注目している。これまでの縦割り行政を改め、厚生労働省が行っている児童クラブなどの放課後児童健全育成事業と、文部科学省が行っている地域子ども教室推進事業を来年度から一元的に実施することにしたのが同プランだ。詳細は現在、両省で検討中だが、共働き家庭などの子どもたちの放課後対策と、地域の教育力向上という両方の目的を維持しながら教育委員会が主導、福祉部局が連携し、原則として小学校内で行う事業となりそうだ。
 施設を提供する学校側の理解と、地域ボランティアの協力が実施の前提条件となりそうなだけに、市は手を挙げた地域、学校から先行させる方針でいる。児童クラブがなかったり、あっても使いにくい学区のサービスがますます遅れることにならようにしなければならない。(スキップビート10 8月1日付け三条新聞)

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