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内水対策

 異常気象がこうも続くと大雨を異常と呼び続けていいのだろうか。全国で豪雨被害が相次いでいる。三条市では一昨年の7・13水害の傷が癒えないのに、昨年は8月10日の大雨で床上8棟を含む住宅280棟が浸水した。ことしも6月30日の雨で住宅45棟が床下浸水、商店など43棟も浸水被害を被った。
 三条市消防本部に残っている記録では、1日最多雨量が100㍉を超えた年は過去38年間で8回しかない。うち3回が一昨年、昨年、ことし。3年連続で100㍉を超えたのは初めてだ。平成16年は7月13日に過去最多の217・5㍉を記録。昨年は8月10日に153㍉、ことしも6月30日に147㍉を記録した。1時間当たりの雨量もこの3年間で4回、40㍉を突破している。
 その都度、浸水被害が発生している。毎年ではたまらない。温暖化の影響か、気象が変わりつつあるのだから市も対策を練らなければならなくなっている。
 五十嵐川、刈谷田川では7・13水害の災害復旧工事が行われている。雨水対策の根幹となる両河川に関しては計画通り平成20年度までの竣工に努めなければならない。
 両河川とは別に、市街地に降る雨を処理する内水対策も大きな課題だ。五十嵐川が危険水位に達していなくても、市街地が水浸しになる事態が度々発生している。
 三条市の内水対策の基本は公共下水道事業(雨水)。昭和53年に排水面積1776㌶、雨水幹線25本、総延長30,580㍍の全体計画を立て、翌54年から工事を進めている。この事業が完了すれば嵐南、嵐北の市街地は1時間当たり41㍉の豪雨にも耐えられるというが、汚水処理事業との同時施工でもあり、進み方は遅い。
 いつ完了するのか、現状では予測すらできない。全体計画のうち事業認可を得ているのは旧市街地の283㌶だけ。これまでの28年間で塚野目、雨水ポンプ場の半分と東三条第一・第二、荒町第一、裏館第二の雨水幹線4本を整備した。投資額は79億4000万円で、第一期認可分の事業費で見ても進ちょく率は35%。整備済みの雨水幹線は8,658㍍で、計画総延長のわずか28%にとどまっている。28年かけて28%しか進まないのだから、完成までにあと72年かかることにもなりかねない。
 雨水対策が進まないのに宅地化が進み、農地の保水能力が弱まるのだから一層、水が上がりやすくなっている。とても下水道事業の完了を待ってはいられない。市では下水道事業とは別に新通川、島田川の五十嵐川合流地点の河床を1・2㍍ほど下げて勾配をつけ、両河川の排水能力を高める工事を県に改めて要望するなどしているが、市内全域の雨水対策となると新市建設計画が吹き飛ぶほどの莫大な費用がかかるだけに、頭を悩ませている。
 暴れ川、布施谷川沿線の人たちは溢水が始まると塀の間に板をはめ込み、宅地への浸水を防いでいる。市と対策を協議するとともに、道路冠水時の迅速な交通止め要請や土のうの確保といった、地域でできる自衛策の検討も必要なようだ。(スキップビート9 7月25日付け三条新聞)

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