« 激安入札 | メイン | 特別支援教育 »

余熱利用

 三条市のごみ焼却処理施設が建て替え時期を迎えた。市は6年後の平成24年4月の供用開始を目指し、基本計画づくりを始めている。ごみ焼却熱の利用方法は発電が有力だが、いまなら市民要望次第で変更もできる。
 福島新田の現ごみ処理施設は昭和48年から56年にかけて建設した。築32年。建て替えは老朽化によるもので、現在地の南側約24,000平方㍍を建設予定地と決めた。総事業費は概算で123億円。合併時に策定した新市建設計画のなかでは最大規模の事業で、ことし10月から基本設計や環境影響評価に取りかかる。
 建設予定地は市道で東西に分断されている。水路などを除いた敷地面積は西側が約16,500平方㍍、東側が約7,000平方㍍。市は西側に焼却施設、東側に資源ごみ置き場やリサイクル啓発施設を建設する方針だ。
 新施設完成後に取り壊す現施設の敷地15,350平方㍍は、将来、新施設が老朽化した後の再建て替え用地として残す。それまでは資源ごみ置き場などに使うことにしている。
 つまり建設物はごみ焼却やリサイクル関連施設だけ。余暇施設などを併設する構想はいまのところない。焼却で発生する熱はすべて発電に利用し、施設の維持管理費を下げる考えだ。
 焼却施設の余熱利用は発電以外にも、温水プールや入浴施設、植物園、園芸ハウス、ロードヒーティングなどがある。環境省の平成17年版循環型社会白書によると、全国1,035のごみ焼却施設のうち、263施設が発電を行っている一方、966施設は温水、244施設は蒸気に余熱を利用している。
 三条市は発電だけで、他の余熱利用を考えなくてもいいのだろうか。例えばプール。三条市民プールの竣工は現ごみ焼却施設と同じ昭和48年。いずれ建て替え時期が来る。いまどきのプールは建設費もかさむ。平成14年に竣工した新潟市の西海岸公園市営プール建設費はおよそ30億円に達している。
 三条市民プールの燃料費と電気料は毎年600万円以上にのぼっている。余熱を利用すればこれが無料になる。
 市の財政状況からして市民プールをそのままに、ごみ焼却施設隣にもうひとつ新プールを造るのは難しい。しかし南四日町四地内の幹線道路に面した市民プールを10,051平方㍍の敷地ごと処分し、焼却施設隣に移設するなら検討の余地はある。
 新ごみ焼却施設は合併特例債を使って建てる。同じ借金でも特例債の場合、市の実質的な負担は30%だけ。残り70%は国が地方交付税で措置する。市民プールを単独で建て替えるより、ごみ焼却の併設施設として一緒に建てた方が財政的にも有利になる。
 市は斎場、ごみ焼却施設、し尿処理施設を三大プロジェクトと称し、「新市の市民融和の象徴事業」と位置付けている。象徴が斎場、ごみ、し尿では華がない。せめて余熱利用でレジャープールやクアハウスなど市民に喜ばれる施設の併設を考えられないものだろうか。基本設計策定前のいまなら、市民の声次第で方針変更は十分、可能だ。(スキップビート7 7月15日付け三条新聞)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://sugihit.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/32

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)